刺繡阿弥陀三尊来迎図 ししゅうあみださんぞんらいごうず

工芸 / 鎌倉 / 中部 

愛知県
鎌倉
総縦148.7  総幅47.3  (㎝)
1幅
徳川美術館 愛知県名古屋市東区徳川町1017
重文指定年月日:19960627
国宝指定年月日:
登録年月日:
公益財団法人徳川黎明会
国宝・重要文化財(美術品)

掛幅装仕立て。本紙部分に雲に乗り正面向きに来迎する阿弥陀三尊像を表すほか、表装部分にも阿弥陀の来迎を荘厳するにふさわしい種々の意匠を、すべて刺繍によって表した繍仏である。本尊阿弥陀の光背には阿弥陀の種子「ア」四八箇を、本紙部分上部の色紙形には『無量寿経』中の偈を、中廻し・柱には蓮華唐草文および釈迦・薬師の種子「バク」・「バイ」を、天には二十五菩薩の種子を、地には蓮池および不動・毘沙門を表している。また両軸端の面部にはそれぞれ一名の僧形(うち一名は図像から唐代浄土教の祖師善導【ぜんどう】に比定される)を紙本着色で描いて貼りつけ、上に水晶製の軸頭を被せて円筒形の銀製鍍金の透彫金具を嵌め、八双には金胴製の八双金具および吊金具を付している。
 刺繍は多彩な色糸に一部毛髪を交え、平繍い・刺し繍い・暈繝【うんげん】繍い・留繍い・返し繍い・纏【まつ】い繍いなどの技法を駆使しておこなっている。
 来迎図を刺繍で表した繍仏は、鎌倉から室町時代の製作になる二〇例ほどが知られているが、その多くがほぼ同図様の斜め形式の立像阿弥陀三尊来迎図であり、製作年代もほとんどが室町時代以降とされる。本件のように正面向きに来迎するさまを表した例は、藤田美術館蔵の刺繍釈迦阿弥陀二尊像(重要文化財 鎌倉時代後期-末期 釈迦・阿弥陀および観音勢至の来迎を表す)などとともに希少な部類に属している。
 尊像の均整のとれた体躯【たいく】や理知的な顔貌表現、明るく多彩な色調、的確な繍技など、画風・技法的にも類型におちいらない精妙さをみせており、金具類の整美な作りも含めて、藤田美術館蔵品とほ…

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