二階堂家文書(四百七十六通)
にかいどうけもんじょ
概要
本文書を伝来した二階堂家は、鎌倉幕府政所執事藤原行政の子孫で、その名は鎌倉二階堂の地に住したことに由来する。江戸時代に成巻された文書、系図と冊子本の家譜類とからなり、まとまって伝存する九州地方における武家文書の遺例である。
文書には鎌倉・室町幕府の発給文書、二階堂家代々の譲状などが含まれ、また蒙古襲来に備えて西国に下向した御家人のその後の動静を具体的に伝えるものとして歴史学研究上価値が高く、系統的にまとまった文書群として古文書学上学術的価値の高いものである。