元久元年北野宮歌合
げんきゅうがんねんきたののみやうたあわせ
概要
『北野宮歌合』は、元久元年(1204)11月に、後鳥羽院の下命により和歌所において催された当座歌合である。詠者は後鳥羽院、藤原定家のほか総勢10名からなり、 「時雨」「忍恋」「羇旅」の3題で詠まれた30首が15番に番えられている。そのうち4首が翌年に完成した『新古今集』に入集しており、本歌合は『新古今集』の編集に密接に関連しているものとして注目される。また本書は新出になる完本で、成立当初の姿を留めた鎌倉時代に遡る最古写本として貴重である。
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