津軽海峡及び周辺地域のムダマハギ型漁船コレクション
つがるかいきょうおよびしゅうへんちいきのむだまはぎがたぎょせんこれくしょん
概要
津軽海峡を中心に秋田県北部、岩手県北部から青森県・北海道一円にかけての地域には、かつては、ムダマハギと呼ばれる形式の木造漁船が分布し、漁船の名称・構造・使用方法などに多くの共通点がみられた。
ムダマハギとは、船底に刳り抜き材を2枚使用し、平らな船底にタナイタをつけ、アバラと呼ぶ補強材をつけた独特の構造の船である。
ムダマハギ型の漁船は、主にアワビやウニの採取、昆布やワカメなど海藻類の採取、カレイなどを対象とする刺網漁や釣漁などの、この地方で磯まわり漁と呼ばれる漁撈に、丈夫な船として用いられてきた。
このコレクションは、みちのく銀行が建設したみちのく北方漁船博物館が所有する木造漁船など110隻余のなかから、ムダマハギ技法により製作された漁船とその先行形態である丸木舟、およびムダマハギ型漁船を継承し、船形等にその影響を色濃く残す、四枚接ぎ(シマイハギ)と呼ばれる構造船をとりまとめたものである。
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国指定文化財等データベース(文化庁)