太刀〈銘備前国長船住景光(小竜景光)/元亨二年五月日〉
たち〈めいびぜんのくにおさふねのじゅうかげみつ(こりゅうかげみつ)/げんこうにねんごがつひ〉
概要
太刀〈銘備前国長船住景光(小竜景光)/元亨二年五月日〉
たち〈めいびぜんのくにおさふねのじゅうかげみつ(こりゅうかげみつ)/げんこうにねんごがつひ〉
東京都
鎌倉/1322
鎬造、庵棟、腰反り、踏張り残る。鍛小板目よく約り、乱映りあざやかに立つ。刃文中直に小丁子、互の目交じり、足よく入り、総体に逆ごころがあり、匂口よく締まる。帽子小丸、僅かに尖りごころがある。表裏に丸止の棒樋を掻き、樋中表腰に寸の詰まった倶利迦羅、裏同じく梵字の陽刻がある。茎磨上げ、先栗尻、鑢勝手下がり、目釘孔三、表茎先、裏棟寄りに長銘および年紀がある。
身長73.6 反り3.0 元幅3.0 先幅2.0 鋒長3.2 茎長17.3 (㎝)
1口
東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9
重文指定年月日:19490218
国宝指定年月日:19521122
登録年月日:
独立行政法人国立文化財機構
国宝・重要文化財(美術品)
長船景光の作で、最上級の出来であり、磨り上げながら他は頗る健全である。本太刀は刀身の腰元に小さく竜が彫ってあることにより小竜景光と称され、また楠木正成の佩刀であったことから楠公景光とも呼ばれ、著名である。長光のような華やかさはないが、鍛えは精美で冴え、景光の中でも特に景色がよい太刀である。