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らい

概要

らい

考古資料 / 奈良県

中国・戦国 紀元前4世紀

蟠螭紋

高30.4 口径22.2

1個

 商周時代の罍(らい)を継承したと考えられる器が春秋・戦国期にかけても製作されており、当コレクションにはそうした例も含まれている。このような罍は別名「盥缶(かんふ)」・「浴缶(よくふ)」と呼ばれている。全体に大型で肩に獣頭をつけた両耳が付く点など、前代の特徴が残るが、器身が浅くなり、下方の環が省略されている。肩部から腹部にかけて蟠螭文(ばんちもん)を飾るが、その中に囧文(めいもん)の変化した円盤状の文様があしらわれている点にも商周代の罍の名残を残している。

坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, p.50, no.87.

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