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毘沙門天図像

びしゃもんてんぞう

概要

毘沙門天図像

びしゃもんてんぞう

絵画 / 平安 / 日本

日本

平安時代

紙本墨画淡彩

縦112.4㎝ 横50.3㎝

一幅

東京都港区南青山6-5-75

根津美術館

重要美術品

 毘沙門天は、頂に火焔を負い、太刀を佩いて岩上に立ち、左手掌に宝塔を載せ、右手は掌を伏せて腰に置く姿にあらわされる。顔・手・足は細い墨線でくくり、花冠・刀・甲・臑当てなども細線で輪郭し、衣文線には太い墨線を引き、顔面に淡朱の隈を施し、口には濃朱がさされる。岩は太い濃墨線を用い、中淡墨で皴を入れる。画面の上方に「百二十一号毗沙門 玄證本(花押)」の墨書と「高山寺」の朱印が捺される。玄証の花押は、現存の遺品から安元2〜3年(1167〜77)、玄証31、2歳を中心に使用されたものと考えられており、本図像の古様な尊容と的確な描写は、制作時期をその期に置いて矛盾しない。

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