線彫一石六地蔵尊像
せんぼりいっせきろくじぞうそんぞう
概要
盛泉寺山門前に建ち、享保18年(1733)の造立銘をもつ六地蔵尊の中央に置かれていることから、ほぼその頃の造立かと思われる。大きな自然石に、横一列にそれぞれチューリップのような蓮弁上に、線彫りで6体の地蔵尊が並べて刻んであり、頭上に「佛・法・僧」の三文字を彫りこんである。六地蔵はいずれも口を開き、念仏か御詠歌を唱えているようで、稚拙な表現が、何ともいえない素朴な味を見る人に与える。拓本の好対象として広く知られており、パリで開かれた展覧会にも出品され、注目を浴びている。