松平忠昭中津留屋敷絵図
まつだいらただあきらなかつるやしきえず
概要
松平忠昭が 豊後国府内藩主となる前の寛永11~19年(1634~42)に住居とした大分郡中津留(大分市)の屋敷(陣屋)およびその周囲を描いた絵図。屋敷は、周囲に堀を廻らし、西と南に門を構えた正方形のつくりとなっており、これを中心に東西・南北に道路がほぼ格子状に通されている。それらの通りに沿って御厩・煙硝倉・鍛冶屋の施設や家臣屋敷が配置され、後に府内城下へ移される菩提寺の浄安寺や祈祷所の福寿院も設けられている。この中津留陣屋は、現在の大分市今津留3丁目付近にあったとされ、一辺が150mの四方の屋敷であったと想定されている。