仙台藩天文学器機 せんだいはんてんもんがくきき

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宮城県
江戸
(渾天儀)青銅製、(天球儀)木製・漆塗、(象限儀)真鍮製・木製
(渾天儀)幅・奥行115.0㎝高さ98.4㎝ (天球儀・大)球体直径66㎝、(天球儀・小)球体直径27.5㎝、(象限儀)幅76.0㎝高さ60.0㎝
4基
宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32
重文指定年月日:20120906
国宝指定年月日:
登録年月日:
仙台市
国宝・重要文化財(美術品)

この渾天儀は、伊達家の宝物類を明治に記録した『観瀾閣宝物目録』に記載されるもので、昭和23年夏に仙台市一本杉の伊達家倉庫で分解された状態で東北大学加藤愛雄教授により確認され、同教授の管理するところとなり、さらに昭和31年仙台市天文台開設時に台長となった加藤教授より天文台に移されたものである。本来、星の位置を測定する観測機器である渾天儀は、現在、我が国におよそ42基現存するが、この渾天儀を除くすべてが天体運行のモデル、シミュレーターとして製作、使用された型のものであるのに対し、この青銅製の大型の渾天儀は、唯一、実際の天体観測に使用されたことが確認されるものである。仙台藩の天文学者戸板保佑の指導の下、藤広則(1748~1807)により製作され、青銅製の3つの固定輪は、地平線、天の赤道、子午線を表わし、同じく青銅製の中央の可動輪に固定される望遠鏡により星の位置を測定する(関係部品一部欠損)。角度目盛は全周を365.25等分した東洋独特の太陽移動角(一日分)と十二支による方位角を細分化(十二支と戊己を除く十干と「乾」「坤」「艮」「巽」からなる二十四方位を基準)した384等分の方位角を示す。地平輪は、溝を切り、水を張って渾天儀を水平に設置する工夫がなされ、水準器を兼ねており、実用の観測器であることを示している。また、その裏面には安永5年(1776)の識語がある。
 天球儀(大)は、木製の桟および板を構造材としてこれに木板を貼り合わせた大型のものと、構造材を用いず、木材を刳り抜いた二つの半球を貼り合わせた、表面に漆を塗る小型のもの一基が伝存する。両者の台座に刻まれた目盛りは、渾天儀と同一の…

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渾天儀
渾天儀

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天球儀
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