さいはて さいはて

油彩画 

宮崎進 (1922(大正11)年-)
ミヤザキ・シン
昭和30年/1955年頃
油彩・画布
54.5×37.9
1面

宮崎進(1922―)は、山口県周南市出身。画家を志して上京しますが、数年後に応召、広島西部第二部隊に入隊します。大陸で終戦を迎えた後もシベリアに抑留され、4年に及ぶ長い収容所生活を余儀なくされました。
帰国の数年後に描いた《さいはて》は、いまだ生々しいシベリアの記憶を刻んだ、画業の原点ともいうべき作品です。色彩を抑えた画面と、なすすべなく滴り落ち、そのまま固まったような絵の具の流れ。痛ましい傷を思わせる、引っ掻いて記した硬い描画などが、人の心からも温もりを奪うような、凍てついたシベリアの地での体験を思わせます。作品の裏面には、「シベリアから帰えってその暗く重い陰鬱な心をこの作品に寄せる」と、作者の心境が記されました。戦争の恐ろしさや愚かさを作品というかたちで記録したいと考えた作者は、以後、自らの抑留体験を掘り下げた、力強い造形作品を発表していくことになります。

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