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東海道五拾三次之内 16 蒲原《夜之雪》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 16 かんばら よるのゆき

概要

東海道五拾三次之内 16 蒲原《夜之雪》

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち 16 かんばら よるのゆき

木版画

歌川広重  (1797-1858)

うたがわひろしげ

日本

天保4-5年(1833-34)

木版多色刷

22.6×34.4cm

1

深々と雪が降る寒村の夜の情景を描いた広重。画面に漂うその静寂さはシリーズの中でも突出した傑作といわれる。現実の蒲原にはこのような豪雪が見ることはできず、広重の創作した心象の風景ではないかといわれている。この版図には擂りの違いによる異版がいくつかあることで知られている。この版は、夜の空の下から上にむけて明るくなっていく「地ぼかし」という摺り方の版で普及版とされるもの。一方、夜の空が上から下に向けて明るくなっていく「天ぼかし」の版が初刷りと考えられており、夜のイメージを強めるために「地ぼかし」に変更されたとの見方もある。

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