荊軻 けいか

日本画 

児玉希望 (1898(明治31)年-1971(昭和46)年)
コダマ・キボウ
昭和14年/1939年
絹本彩色
各153.5×69.0

荊軻は、秦の始皇帝を暗殺するために派遣された刺客。身をかがめて、匕首(あいくち)を手にすきをうかがう荊軻と、剣がうまく抜けず、璧(へき)を振り上げ彼を威嚇する秦王とが、緊張感に満ちた対角線上の構図で配されています。荊軻については、司馬遷著『史記』中の「刺客列伝」に詳しく記載されていて、作者も目を通したと思われます。時代考証を綿密に行い、描き込む小道具一つ一つにも細かい神経が注がれているのです。
 作者の児玉希望は、現在の広島県安芸高田市高宮町の生まれ。東京で川合玉堂に師事。生涯を通じて幅広い画風に挑み続けた日本画家です。古典研究に基づく山水・花鳥・人物のみならず、華麗な色彩による洋画的表現、抽象画、仏画など、実に多彩な作例があります。また、後進の指導にも熱心で、その門下からは奥田元宋や佐藤太清など、現代日本画壇を代表する多くの作家が輩出しています。

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