猿猴捉月 えんこうそくげつ

日本画 

児玉希望 (1898(明治31)年-1971(昭和46)年)
コダマ・キボウ
昭和8年/1933年
絹本彩色
255.0×105.0

樹に集まる猿の群れ。体を寄せ合い、手をつないで、水面に映った月を手でつかもうとしています。ゆらゆらゆれる水の上の月はただの光の反射にすぎず、手でつかむことなどできません。やがて樹の枝は折れて、猿たちは溺れてしまうでしょう・・・この絵は、かなわない望みをいだいて失敗してしまうことをさしています。本作品においては、各々の猿の表情や姿態が大変愛らしく表現され、毛並なども細かい部分まで丁寧に描出されています。昭和10年前後、風景画から花鳥画へと作風を移行させた時期の代表的な一点です。
 作者の児玉希望は、現在の広島県安芸高田市高宮町の生まれ。東京で川合玉堂に師事。生涯を通じて幅広い画風に挑み続けた日本画家です。古典研究に基づく山水・花鳥・人物のみならず、華麗な色彩による洋画的表現、抽象画、仏画など、実に多彩な作例があります。また、後進の指導にも熱心で、その門下からは奥田元宋や佐藤太清など、現代日本画壇を代表する多くの作家が輩出しています。

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