加賀藩試鋳銭(五百文) かがはんしちゅうせん(ごひゃくもん)

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その他 / 江戸 

加賀藩
かがはん
江戸末期
青銅・鋳造
縦7.3cm×横4.5cm×厚0.3cm,重量62g
1
富山県高岡市古城1-5
高岡市蔵(高岡市立博物館保管)

 加賀藩が鋳造した五百文の「試鋳銭」である。
 表面は「加/五越通/百能用(花押)」(読み方は「加越能五百通用」)、裏面は竹に龍図が陽鋳されている。定型的な画題と異なるのは、十二支の辰が五番目であることが由来であるという。
 『加能郷土辞彙』の該当箇所を要約すると、慶応元年(1865)11月、加賀藩は領内に銭貨が欠乏するので、青銅で天保通宝(当百銭)を、鉄で四文銭と一文銭を私鋳し、領内にのみ通用させることを幕府に出願した。幕府は同年12月、天保通宝以外を翌年より5ヶ年にわたり、1ヶ年鐚銭(鉄製の寛永通宝)を50万貫文鋳造し、運上(税)は10万貫文に対し5千貫文の割合で上納を命じたが、藩末の政務多端により実行されなかった。現存する加越能三百通用・五百通用及び七百通用とある天保通宝型の青銅貨は、この出願に先立って試製したものであろう。
 また、『新撰 古銭大鑑』に、これは文久年間(1861~64)のものとある。

<参考文献>
・『加能郷土辞彙』日置 謙,1942,p464-465
・『新撰 古銭大鑑』中橋掬泉,大文館書店,1956
・『図録 日本の貨幣』4巻,日本銀行調査局編,1973
・小川虚平(亭?)「加賀藩の試鋳銭と贋金」『越中史壇』13号(越中史壇会,1958年3月)
・小川虚亨「金沢藩領内に於ける試鋳銭及び贋金」『貨幣』(日本貨幣協会,掲載発行年月不明)
・安ヵ川恵子「小山良左衛門の偽金作りと亀山橋詰めの不動様」『増山城跡総合調査報告書』2008年,砺波市教育委員会,p318-320

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