今村家及び南里家文書
いまむらけおよびなんりけもんじょ
概要
今村家及び南里家文書は小城郡三日月村(現小城市三日月町)出身の社会学者、経済学者高田保馬(1883~1972)の家に所有されていたものである。文書は巻子仕立て1巻で南北朝期の文書12通、戦国期の文書6通の計18通を納める。今村家文書が建武5年(1338)から観応2年(1351)の11通である。南里家文書は明徳4年(1393)のもの1通、戦国期のもの6通である。今村氏及び南里氏については明らかではなく、この両氏の家文書がどのような経緯で一つとなり高田家の所蔵となったのか明らかではない。
今村家文書の内容は、博多警固番役を勤めた際の注進状や筑後国・肥前国内で行われた合戦等に係るものである。南里家文書は千葉氏被官の鎰尼季高の加冠状や千葉胤勝からの書下・書状である。