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木造十一面観音坐像

もくぞうじゅういちめんnかんのんざぞう

概要

木造十一面観音坐像

もくぞうじゅういちめんnかんのんざぞう

南北朝 / 関東 / 茨城県

不明

茨城県

南北朝時代

構造は,寄木造りで体幹部を前後二材にして矧ぎ付け,底部に院派系仏像の特徴である束を造る。割り首を施して玉眼を崁入し,両肩と両腕を別材とする。化仏の一部が本像とは別に置かれていたが,髻部に化仏を挿した孔が認められた。

像高49.0cm

1軀

茨城県石岡市根小屋779番地

石岡市指定
指定年月日:20151118

宗教法人 曹洞宗 泰寧寺

有形文化財(美術工芸品)

本像は,曹洞宗泰寧寺の本尊である。これまで聖観音菩薩とされてきたが,平成26年の修理により,十一面観音菩薩であることが明らかになった。泰寧寺は,城里町石塚の城主であった石塚氏ゆかりの寺院で,石塚氏は佐竹宗義から1362年に石塚の地をあたえられたことにより石塚氏を名のっている。佐竹氏が常陸国を統一すると,石塚氏は1595年に石岡市片野城を与えられてこの地に移っている。泰寧寺も石塚氏の移転にともなって片野城近くに引かれた寺で,その際,石塚の地から本像を移したことが考えられる。

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