木造阿弥陀如来立像 もくぞうあみだにょらいりゅうぞう

木像 / 中部 

不明
福井県
室町時代/15~16世紀
形状:如来形。肉髻、肉髻珠(水晶)、螺髪彫出(大粒)。白毫相(水晶)。半眼閉口。鼻孔浅く窪ませる。耳朶環状貫通。三道彫出。
胸・腹の括れ各1条。袈裟、僧祇支、裳を着す。…
像高80.4㎝
1躯
福井県鯖江市石田上町37-15
鯖江市指定
指定年月日:20140401
有形文化財(美術工芸品)

浄土真宗に通有の来迎印阿弥陀如来立像である。構造も鎌倉時代以来の寄せ方を踏襲している。
詳細にみていくと、本像を最も特色づけるのは大きく作られた頭部である。螺髪は一粒づつ丁寧に刻出される。端部は球状に丸くし、大粒に作られている。肉髻部はやや小さく、地髪部との境目の段は明瞭ではない。正面の髪際は中心が心持ち下がるがほぼ一直線に近い。顔の輪郭は面長で目は大きめである。また、耳朶先端が左右に外側に向け跳ねるように反る。体部は、袈裟正面のU字形の衣紋は細かく刻まれているが、鎌倉時代のものに比べると、鎬立て立体感を強調したり、衣紋のラインの自由さや大胆さが少なくこじんまりと収まる。また、側面や背面の衣紋は少し省いたような物足りなさを感じる。
なお、顔との大きさに比べ胴体が小さい感じを受けることから後補の可能性も否定できないが、頭・体部で彫法等に大きな違和感がないことから、ここでは同一としておく。
以上、主として中国宋時代の新様式に影響を受けた来迎阿弥陀如来立像が、鎌倉時代以降多く造像されたが、本像もその流れの中に位置する。ただし理知的な表情の鎌倉時代の像に対し、本像は若干形式化が進んでいるように思われる。例えば京都府東寺講堂の大日如来坐像等室町時代の像に通じる表情と言えよう。また、衣の皺も勢いを失い、こじんまりと纏められていることから鎌倉時代を下る室町時代の阿弥陀如来像と考えられる。特に造像年代を考える上で天文元年(1532)交換したという伝承は注目される。
なお、本像の台座は本来のものが失われたため、江戸時代に後補されたと考えられるが、同時代の真宗系仏…

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