望湖神社本殿
ぼうこじんじゃほんでん
概要
望湖神社本殿は、三間社流造形式で、棟札より元禄4年(1691)に建立されたことがわかる。
滋賀県の神社本殿は、江戸時代に正面総幅に対して柱や屋根の高さが次第に高くなり、また、彫刻装飾が広範囲に及び、さらに軒を支える組物や妻飾が次第に複雑化する変化が生じる。
当本殿は、滋賀県における三間社流造の高さが高くなり、装飾が多用される初期の形態を示す建築として学術的に重要である。また県内では事例の少ない彩色塗装を施した本殿であり、かつ良材を用いた高い技法により建築された本殿として価値が高い。