木造馬頭観音菩薩坐像
もくぞうばとうかんのんぼさつざぞう
作品概要
衣文の彫口はきわめて浅く、面貌も忿怒相ながら穏やかで、都ぶりな作風であり、藤原時代に入っての和様化を経た作例である。しかし体に比して大きな頭部、丸顔で目鼻立ちを凝集させた面部や形式化していない面貌の彫口、柔らかな条帛の表現、胸から腹部へのずんぐりとした量感を残す体躯などは古様であり、馬居寺像、観世音寺像に近い制作年代とみられ、12世紀も半ばを降るものではないと考えられる。
もくぞうばとうかんのんぼさつざぞう
衣文の彫口はきわめて浅く、面貌も忿怒相ながら穏やかで、都ぶりな作風であり、藤原時代に入っての和様化を経た作例である。しかし体に比して大きな頭部、丸顔で目鼻立ちを凝集させた面部や形式化していない面貌の彫口、柔らかな条帛の表現、胸から腹部へのずんぐりとした量感を残す体躯などは古様であり、馬居寺像、観世音寺像に近い制作年代とみられ、12世紀も半ばを降るものではないと考えられる。
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