文化遺産オンライン

木造馬頭観音菩薩坐像

もくぞうばとうかんのんぼさつざぞう

作品概要

木造馬頭観音菩薩坐像

もくぞうばとうかんのんぼさつざぞう

木像 / 平安 / 中部

長野県

平安後期12世紀前半

本像は朽損が大きく、頭上の馬の標幟や背面材、真手・脇手の大半を失っており、当初の脇手数や持物は不明である。現状痕跡ではもと三面六臂(真手左の上膊、右の上膊一部のみ残す)…

像高34.5cm(現状数値)

1軀

長野県飯山市大字瑞穂7117番地2

有形文化財(美術工芸品)

衣文の彫口はきわめて浅く、面貌も忿怒相ながら穏やかで、都ぶりな作風であり、藤原時代に入っての和様化を経た作例である。しかし体に比して大きな頭部、丸顔で目鼻立ちを凝集させた面部や形式化していない面貌の彫口、柔らかな条帛の表現、胸から腹部へのずんぐりとした量感を残す体躯などは古様であり、馬居寺像、観世音寺像に近い制作年代とみられ、12世紀も半ばを降るものではないと考えられる。

木造馬頭観音菩薩坐像をもっと見る

地方指定文化財データベースをもっと見る

キーワード

/ / 彫る / もくぞう

関連作品

チェックした関連作品の検索