蒔絵螺鈿花樹鳥獣文洋櫃
まきえらでんかじゅちょうじゅうもんようひつ
作品概要
蒲鉾(かまぼこ)型をしたこの洋櫃(ようびつ)は、当時日本へ来ていた西洋人の注文制作によるもので、船でヨーロッパに運ばれ、彼の地で使用されていたものです。日本の伝統的な意匠を、漆(うるし)地に金蒔絵(まきえ)と螺鈿(らでん)で装飾したこれらの品々は、彼らに大変喜ばれました。
この洋櫃は、それらの輸出漆器の中でも、文様や蒔絵の筆使いから初期の作品と考えられ、保存も良好です。
【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】