色絵芙蓉手V.O.C.マーク入り大皿
いろえふようでぶいおーしーまーくいりおおざら
概要
見込みにV.O.C.のモノグラムを配した染付皿に、赤絵と金彩を加飾した作例。染付による絵付に、金彩で輪郭線を施したり、赤絵でモノグラムの円形枠内を塗りつぶしたり、牡丹の花弁を描き加えたりするなど、より豪華な装飾に仕上がっています。
17世紀後半から18世紀初めには、赤地に金彩で文様を表す「金襴手」と呼ばれる豪華絢爛な装飾を施した磁器が流行し、ヨーロッパ向けの輸出品も製作されていました。本作の赤絵、金彩を施した場所、時期は定かではないですが、エナメル質の顔料が確認されることから、おそらくヨーロッパにおいて加飾されたと考えられています。
【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】