駿州柏原富士図 しゅんしゅうかしわらふじず

江戸 

司馬江漢筆
しばこうかん
1812年(文化9)/文化9年(1812)
絹本淡彩
39.6×72.3
1幅
款記「駿州柏原 文化壬申初冬写於京師 東都江漢司馬峻七十五翁」朱文円印「西洋画士」白文方印「司馬」「峻」

その作者の名前も知らず、落款も見ないままにこの絵を目にしたなら、多くの人が近代以降の作品と見紛うでしょう。筆者・司馬江漢(1747〜1818)は江戸時代に「西洋画士」の称号をほしいままにした画家ですが、銅版画からも油彩画からも遠ざかっていた晩年の風景画でもその風景画家としての本領が発揮されています。
款記から文化9年の京都滞在中に描いた作品とわかりますが、これは江戸から関西への道中に目にした景色なのでしょうか。富士の巨大な山塊と、その麓にのびやかに広がる田園。その手前にはまるで漫画のようにほのぼのと民家が描かれ、「写実の追求」というモットーだけでは収まらない、この画家の懐の深さを感じさせます。

【名品2019】【江戸の絵画】

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