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地球図

ちきゅうず

概要

地球図

ちきゅうず

木版画 / 江戸

司馬江漢写并刻  (1747-1818)

しばこうかん

江戸時代、寛政4年以降/1792年以降

銅版筆彩

東半球図55.0×45.1 西半球図55.0×44.9 

2枚

落款「寛政壬子春二月/日本銅板創製東都芝門司馬江漢峻寫并刻」(東半球図) 題 岳融(東半球図) 

来歴:池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・神戸市立博物館『まじわる文化 つなぐ歴史 むすぶ美―神戸市立博物館名品撰―』図録 2019

司馬江漢(1747〜1818)は江戸時代後期の洋風画家。当時の洋風文化のキーパーソンである平賀源内や、蘭学者の前野良沢・大槻玄沢らと交遊がありました。彼らの協力のもと、日本で初めて銅版画を作成した人物として名が知られています。

地球図は江漢の著作である『地球全図略説』に対応する世界図として作成された、日本初の銅版による世界図です。この原図は、天明7年(1787)頃に玄沢がオランダ人医師のストッツェルから入手したフランス語版の「モルティエ世界図」といわれています。玄沢が「モルティエ世界図」を手にしたとき、すでに刊行から60年以上が過ぎており、最新の世界図ではありませんでしたが、この原図では未知の領域として示されなかったユーラシア大陸の東端および日本の北方地域を描くなど、江漢独自の工夫がみられます。

江漢の「地球図」は、これ以降次々と登場する蘭学系世界図や銅版世界図の嚆矢といえます。

【古地図】【江戸時代の洋学】

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キーワード

江漢 / 司馬 / 市立 / 銅版

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