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獣面彫翡翠香炉

じゅうめんぼりひすいこうろ

概要

獣面彫翡翠香炉

じゅうめんぼりひすいこうろ

陶磁 / / 中国

制作地:中国

清時代・19世紀

翡翠

1合

 中国では古くから、美しい石である玉(ぎょく)を加工して器などを作る工芸が発達しました。清時代には、中国北西部の新疆(しんきょう)で産出する「和田玉」(ほーたんぎょく)や、ミャンマーの翡翠(ひすい)など、玉の材料が大量にもたらされて、玉器工芸(ぎょっきこうげい)が盛んになりました。
 この作品は、翡翠で製作された香炉です。蓋(ふた)と身から構成され、三本の脚(あし)が付いています。蓋のつまみは、獣たちが戯(たわむ)れる姿をしており、身の左右にある環(かん)を付ける場所や脚の付け根も、獣の顔の形をしています。良く見ると、蓋と身にはうっすらと顔が彫刻されているのが見えるでしょうか?これは「饕餮」(とうてつ)という、古代中国の怪獣の姿です。これらの特徴からすると、この作品は古代中国の青銅器をモデルにして、翡翠でアレンジして作ったもののようです。清王朝の第6代皇帝、乾隆帝(けんりゅうてい)の時代には、ミャンマーで産出する翡翠が、中国にもたらされるようになりました。翡翠は硬いので、加工をするのが難しいのですが、この作品では高度な技術を駆使して、複雑な器の形が見事に完成されています。清時代の玉器らしい重厚な趣があり、緑色のまだら模様が美しい作品です。

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