和楽器(鉦鼓 応仁元年銘 1口 附 鉦鼓台 1基、鞨鼓 1張 附 鞨鼓台 1基、太鼓 桴付 1張 附 太鼓台 1基)
わがっき(しょうこ おうにんがんねんめい ひとくち つけたり しょうこだい いっき、かっこ ひとはり つけたり かっこだい いっき、たいこ ばちつき ひとはり つけたり たいこだい いっき)
概要
和楽器(鉦鼓 応仁元年銘 1口 附 鉦鼓台 1基、鞨鼓 1張 附 鞨鼓台 1基、太鼓 桴付 1張 附 太鼓台 1基)
わがっき(しょうこ おうにんがんねんめい ひとくち つけたり しょうこだい いっき、かっこ ひとはり つけたり かっこだい いっき、たいこ ばちつき ひとはり つけたり たいこだい いっき)
福井県
室町時代~安土桃山時代/1467
鉦鼓は銅製
寸法(単位cm)
鉦鼓:鼓面径19.2、口径21.6、厚4.3、耳長3.8
鉦鼓台:高92.2、鉦鼓窓内径24.4、火焔幅42.2、脚幅41.2、脚奥行41.2、柱径6.5
鞨鼓:鼓面径24.3、胴径17.0、長35.8
鞨鼓台:幅29.2、奥行26.2、高25.3
太鼓:鼓面径59.6、胴径86.0、長54.5
桴1双:33.0
太鼓台:総高57.0、受木幅62.1、受木奥行53.6、脚幅67.6、脚奥行63.2
一具
小浜市羽賀82-2
福井県指定
指定年月日:20180330
宗教法人羽賀寺
有形文化財(美術工芸品)
羽賀寺の3点の和楽器は、仏事・神事等で雅楽を奏でるためのものである。
銅製の鉦の上部には「若州羽賀寺応仁元年一月口」の紀年銘があり、製作年が応仁元年(1467)と明確である。鉦以外の部分(輪台と火焔飾り)は唐草文を施すが、その上に上塗りによる彩色が施されている。
鞨鼓の胴部には宝相華文様が、皮面には青・黄・赤の三つ巴文が施されるなど華麗な装飾がみられる。皮面裏には「小野寺持」等の墨書があり、かつては遠敷郡太良荘の小野寺に伝えられたものであることがわかる。
太鼓の胴部内側には、元禄年間の張替をうかがわせる墨書が一部確認できるため、皮面に施されている蓮弁などの彩色はその頃かそれ以降のものであるが、胴と金具の形態から、太鼓の製作年代は室町時代後期ごろまでさかのぼる。