南方諏訪神社本殿
南方諏訪神社本殿
概要
南方諏訪神社は、建御名方命、手力男命を祭神としており、創建年は長禄年間(1457-1460) と伝えられている。近世以降には白山大権現から戸隠大権現、諏訪神社へと移り変わっている。現在の本殿の建設に関係する棟札は、宝暦2年(1752)の建替に関するものである。向拝の水引虹梁や頭貫木鼻などの渦や若葉などはこの年代の特徴を示しており、建物の様式と棟札の年代が一致することから、本殿の建築年は江戸中期の宝暦2 年(1752)と推定される。向拝付木鼻の獅子二体の裏面には墨書があり、これらの付木鼻(獅子・獏)は公儀彫物師として知られる高松頼品の作品であり、明和7 年(1770)に付加したことがわかる。