筆草
ふでくさ
概要
「筆草」とは、日本全国の海岸の砂地に見られる多年草、コウボウムギのこと。茎の根元に細い毛状の繊維が密生する「葉鞘」という特殊な部位があり、ここに墨を付けて筆の代替品として用いられる。柿本人麻呂が使ったという言い伝え、弘法大師、空海が筆を浜に投げ捨てたものが草になったとする伝承など、筆草にまつわる逸話は多い。数十年前までは神奈川県の江ノ島や福岡県の博多で「天生筆」と呼ばれ、土産物として販売されていたが、いずれもすでに絶えており、今やこの筆草を知る人は少ない。
ふでくさ
「筆草」とは、日本全国の海岸の砂地に見られる多年草、コウボウムギのこと。茎の根元に細い毛状の繊維が密生する「葉鞘」という特殊な部位があり、ここに墨を付けて筆の代替品として用いられる。柿本人麻呂が使ったという言い伝え、弘法大師、空海が筆を浜に投げ捨てたものが草になったとする伝承など、筆草にまつわる逸話は多い。数十年前までは神奈川県の江ノ島や福岡県の博多で「天生筆」と呼ばれ、土産物として販売されていたが、いずれもすでに絶えており、今やこの筆草を知る人は少ない。
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