松下渡唐天神像
ショウカトトウテンジンゾウ
作品概要
渡唐天神(天神が中国に渡り参禅したという伝説)を描く本作は、狩野派の大成者、狩野元信(一四七七~一五五九)の印を捺す一幅。すぐれた形態感覚や墨の力強さが目をひく優品である。荒々しい松は天神の象徴であり、絵の自然景観の一部でもある。こうした天神像は、世俗を離れた文人や隠者を描く中国画の主題に倣い、中世の禅宗文化の中で生み出されたとみられる。本作も恐らくその一つで、松と梅を愛した天神を、世を離れた清廉な文人のイメージに重ねている。
ショウカトトウテンジンゾウ
渡唐天神(天神が中国に渡り参禅したという伝説)を描く本作は、狩野派の大成者、狩野元信(一四七七~一五五九)の印を捺す一幅。すぐれた形態感覚や墨の力強さが目をひく優品である。荒々しい松は天神の象徴であり、絵の自然景観の一部でもある。こうした天神像は、世俗を離れた文人や隠者を描く中国画の主題に倣い、中世の禅宗文化の中で生み出されたとみられる。本作も恐らくその一つで、松と梅を愛した天神を、世を離れた清廉な文人のイメージに重ねている。
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