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多彩鳥文鉢

たさいとりもんはち

概要

多彩鳥文鉢

たさいとりもんはち

考古資料

出土地:イラン・ジュルジャーン

イラン・サーマーン朝 10~11世紀

陶器

口径19.5 底径7.5 高8.0

1口

深めの鉢で、体部は大きく開く。内面全体に、濃褐色、明るい茶色や黄土色などの絵の具で、横向きの鳥や連珠文付き花文や植物文などを大きく描き、上から透明な鉛釉を施している。鳥は、茎を咥えているようである。多彩鳥文鉢のなかでも典型例な図用を示している。素地には淡褐色の胎土を用いる。内面に動物文を大きく描くこの種の多彩鉢は、多くの類品が見つかったカスピ海沿岸近くのサーリーにちなみ、「サーリー手」と呼ばれている。窯址はサーリー周辺ではいまだに発見されていないため、サーリーは重要な集散地で、実際の生産地はジュルジャーンと考えられている。

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キーワード

イラン / サーマーン / 胎土 / 褐色

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