一行書「孤明歴々地」
いちぎょうしょ こみょうれきれきじ
概要
慈雲(1718-1804)は江戸時代後期の真言宗の僧。字は慈雲、諱は飲光(はじめは忍瑞)、百不知童子・葛城山人と号した。釈迦仏在世の時のごとくに、僧尼として修行しようという正法律を主唱するとともに、梵語(悉曇)の研究にも力を入れた。本品に揮毫する「孤明歴々地」は、『臨済録』の一節である。『臨済録』とは、中国の禅僧、臨済義玄(?-867)の言行録。
慈雲の書は、肉太で荒々しい筆遣いが特徴であるが、暖かな情趣と品格を備えていることから、その高い人格をよく示すものとして尊ばれている。「孤明歴々地」と揮毫する書は数点現存しているが、本品も含めいずれも太い筆線で、墨の渇潤があらわになった力強い筆致を示す。
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