文化遺産オンライン

振袖 紫縮緬地孔雀と海棠文様

フリソデ ムラサキチリメンジクジャクトカイドウモンヨウ

概要

振袖 紫縮緬地孔雀と海棠文様

フリソデ ムラサキチリメンジクジャクトカイドウモンヨウ

染織

丈:152.2cm 裄:61.5cm

1領

振袖 紫縮緬地孔雀と海棠文様 がさがさとした壁縮緬特有の風合いを背景に、満開の海棠のもとに憩う孔雀と、周囲に咲き乱れる菊が、友禅染と細やかな刺 繍であらわされる。化学染料を用いた強く華麗な色調が、明治時代の製作であることを示す。従来の図案からの脱却を期して 、この時代には岸竹堂、幸野楳嶺、竹内栖鳳など、京都の著名な日本画家に、友禅の下絵が発注された。この振袖もまた、 本格的な画家の下絵によった品であろう。 振袖下着 (紅縮緬地 繍・平絹地 板締染) 孔雀と菊海棠文様振袖とともに着用する振袖下着。身頃は二重の板締染( 折り畳んだ布を板で挟んで防染する技法)で複雑 な文様を染め上げ、袂や裾など人目にふれる部分には、細かな金糸刺繍の紅縮緬を加える。振袖は強く重厚な色彩であるが 、わずかにのぞく下着の華やかな紅が、着用者の若々しさを引き立てたであろう。

振袖 紫縮緬地孔雀と海棠文様をもっと見る

京都国立博物館をもっと見る

キーワード

友禅染 / 染料 / 打掛 /

関連作品

チェックした関連作品の検索