縫箔 茶地百合御所車模様 ぬいはく ちゃじゆりごしょぐるまもよう

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染織 / 安土・桃山 

安土桃山時代・16世紀
1領
重要文化財

 縫箔(ぬいはく)とは、模様を刺繍(ししゅう)と金箔の型捺し(かたおし)であらわした能装束のことです。
 茶色の地に、大きな百合の花と小さな御所車(ごしょぐるま)の模様が刺繍されています。百合の花越しに遠くの御所車を見ているということなのか、本来の大きさとは逆転したスケール感が不思議な印象を与えます。四季の草花模様を散らすのではなく、百合の花だけを大きく描くというのも、この時代に他に例のない、珍しいデザインです。
 ずいぶん薄くなってしまっていますが、金箔の模様が残っている部分をよくご覧ください。刺繍のない茶色い地の部分に、縦に波線を並べたような「立涌(たてわく)」模様が金箔で摺りあらわされています。さらにその波線の中も「卍(まんじ)つなぎ」などのパターンで埋められています。作られた当時は、遠目にもさらに華やかなデザインだったに違いありません。
 公家のきもののデザインによく使われた立涌模様と、御所車という宮廷ふうの模様。王朝文化への憧れが見てとれます。

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