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二十巻本歌合断簡 柏木切「まつひとは」

にじゅっかんぼんうたあわせだんかん かしわぎぎれ まつひとは

作品概要

二十巻本歌合断簡 柏木切「まつひとは」

にじゅっかんぼんうたあわせだんかん かしわぎぎれ まつひとは

伝藤原忠家筆

平安時代 12世紀

紙本墨書

縦26.5 横12.1

1幅

源雅実が編纂を企画し、藤原忠通が加わって歌合の編纂事業が進行した「二十巻本歌合(『類聚歌合』)」の断簡。「二十巻本歌合」は、すでに藤原頼通によって編纂されていた「十巻本歌合」を規範にして、大治元年(1126)8月の「摂政左大臣忠通歌合」までの歌合を類従したものである。大治2年に雅実が死去したことで、編纂作業は終わり、清書本は作成されずに草稿本が伝存した。その中から分割された断簡は、藤原忠家を伝承筆者とするものを「柏木切」、その子の俊忠を伝承筆者とするものを「二条切」と呼ぶ。
この断簡は、延喜13年(913)3月13日、宇多法皇が自らの御所である亭子院で催した歌合を書写した断簡で、「夏廿首」と「恋廿首」の部分にあたる。ただし、本品に書写された和歌(「夏」の4首と「恋」の1首)は亭子院歌合の「夏」の撰外歌と「恋」の番外歌で、本品が示すように、左右の方に分けての歌合の形式となっていない。
その書は小粒ながらリズミカルで筆力は強い。流麗な連綿で、筆者の能書ぶりがうかがえる。忠家筆と伝えるが、確証はない。本品は亭子院歌合の撰外歌と番外歌が書写されたものとして、非常に興味深い断簡である。

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キーワード

歌合 / 藤原 / / 書写

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