愛染明王坐像 あいぜんみょうおうざぞう

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彫刻 / 鎌倉 

鎌倉時代・13世紀
木製、漆塗り・彩色・截金・漆箔
像高64.0 髪際高47.4
1基
重要文化財

 真っ赤なからだ、3つの目と6本の腕をもち、獅子の冠をかぶる愛染明王(あいぜんみょうおう)の像です。
 めらめらと燃えるように逆立つ髪の毛、眉を吊り上げてにらみつける目、牙をみせて大きく開けた口。全身で怒りを表わす姿に、誰もが特別な力を感じることでしょう。
 愛染明王は、愛の仏として知られており、男女関係をつかさどるイメージが強くありますが、ときには敵対する者を呪(のろ)う一方で、子孫繁栄を約束するなど、さまざまな祈願をかなえると信じられていました。手にしている弓矢は祈願の成就の象徴です。左の真ん中の手は空手(くうしゅ)といって、もともと何も持たない手ですが、修法(しゅほう)の際には人の名前を書いた札など、祈願の対象となる何かを持たせることもあったようです。
 明王の台座にもご注目ください。蓮の花の台、蓮華座(れんげざ)の下に、金色に光る壺のようなものがありますね。これは、宝物がどんどん出てくる壺、宝瓶(ほうびょう)です。宝瓶の下には、貝や、焔(ほのお)のような飾りを付けた緑の宝珠(ほうじゅ)があります。これらはみな宝瓶からあふれ出てきたもの。よく見ると、宝瓶の口のところから、赤、青、緑、カラフルな宝物があふれ出ようとしている様子も表わされています。
 人びとの願いをかなえてくれる、愛染明王のただならぬパワーを感じさせる造形です。

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