洲浜松藤秋草双鳥鏡
スハママツフジアキクサソウチョウキョウ
概要
松藤文は「山高み松にかゝれる藤の花 そらより落つる波かとぞ見る」(『新拾遺和歌集』巻二)の歌のように、藤を波に見立て松にかかる情景を意匠化したものである。もし本鏡図様を案出した工人が「藤波」を意識したとすれば、一見無理な意匠構成に見える画面も、松波を背景に州浜と秋草の叢が展開するというすこぶつ立体的な構成として見直すことができる。
スハママツフジアキクサソウチョウキョウ
松藤文は「山高み松にかゝれる藤の花 そらより落つる波かとぞ見る」(『新拾遺和歌集』巻二)の歌のように、藤を波に見立て松にかかる情景を意匠化したものである。もし本鏡図様を案出した工人が「藤波」を意識したとすれば、一見無理な意匠構成に見える画面も、松波を背景に州浜と秋草の叢が展開するというすこぶつ立体的な構成として見直すことができる。
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