金銅鉢 こんどうはち

金工 / 奈良 

奈良時代・8世紀
金銅鍛造
1口
重要文化財

僧侶が所有することを許された数少ない道具を「三衣(さんね)一鉢(いっぱつ)」といいます。三衣とは僧侶が着る三種類の衣服のことを指し、一鉢とは托鉢(たくはつ)と呼ばれる修行の際に持つ鉢のことを指します。托鉢とはお経を唱えて食べ物の施しを受けること。鉢はその食べ物を受ける食器のことで、僧侶にとって食を司る大切な道具であることがわかります。
今回ご紹介する作品はそういった鉢の一つですが、かなり大ぶりです。実は、これは僧侶個人が使うものではなく、仏へ供物を捧げる器として用いられたものと考えられます。僧の持つ鉢は陶器もしくは鉄で作ると定められていますが、この鉢は銅でできています。さらに金メッキで装飾されていることからも、実用品ではなく、仏への供養に用いられた器であることが分かります。
鉢は下に向ってすぼまっているため、自立しません。そのため、安定をよくするための鉢支(はっし)と呼ばれる台にのせられています。この鉢支も鉢本体と一緒に伝わったものです。
奈良時代の金工品でこれだけの大きさと仕上がりの良さは珍しく、鉢支が備わっているという点でも貴重な例です。

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