鉢
はち
概要
この鉢は青銅で鋳造した器を轆轤(ろくろ)で成形し、鍍金(ときん)して仕上げている。肩が張り、引き締まった裾(すそ)にかけてゆたかな張りを保っている全体の量感がみごとである。応量器は鉄鉢(てっぱつ)ともよばれ、仏や僧侶の食器であり、僧侶が持つべき最小限の物のひとつでもある。奈良時代らしい姿の鉢で、東大寺にも同様の遺品があり、本作も東大寺に伝わったものではないかといわれている。口縁部に「重大四斤九兩」と、用いられている青銅の重さが刻まれており、上代の度量衡の資料としても貴重である。
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