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染付龍濤文提重

そめつけりゅうとうもんさげじゅう

作品概要

染付龍濤文提重

そめつけりゅうとうもんさげじゅう

陶磁 / 江戸

青木木米作

江戸時代・19世紀

磁製

提(高23.0 径23.0×22.5) 箱(高14.0 径16.3×16.0)

1具

銘文:「古器観製」刻銘

重要文化財

 藍色で龍などの中国ふうのもようが表わされています。提重(さげじゅう)とは、手に提げて持つ重箱のこと。ピクニックセットのようなものです。本来は竹など軽い素材で作られることが多い日本の器ですが、それをやきもので、しかも中国ふうのデザインで作ってしまったところが、面白い点です。見て楽しく、使っても楽しい、遊び心あふれる作品です。
 よく見ると、角の部分などは使い込んだ古い道具のように、釉(ゆう)が欠けています。中国の明時代につくられた古染付とよばれるやきもののなかに、土と釉薬(うわぐすり)の収縮率の違いから表面に小さな傷ができたものがありました。日本の茶人はそれを虫に食われた跡に見立てて鑑賞の対象としました。これは古染付を模して、出来上がったあとにわざと表面を欠いたものです。
 作者の青木木米(あおきもくべい)は、京焼を代表する陶工です。職人というよりも、研究者であり趣味人であった木米は、中国や朝鮮の陶磁器を研究し、さまざまな作品を作りました。この提重は、自らの高い技術で中国の古い時代のスタイルを再現してみせた、高度な遊びともいえるでしょう。

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キーワード

木米 / 青木 / 煎茶 / 提重

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