坂本龍馬関係資料 高松千鶴より龍馬あて
サカモトリョウマカンケイシリョウ タカマツチヅヨリリョウマアテ
概要
坂本龍馬関係資料 高松千鶴より龍馬あて
サカモトリョウマカンケイシリョウ タカマツチヅヨリリョウマアテ
江戸時代 末期・19世紀
1通
重要文化財
。龍馬の長姉高松千鶴が安政三年、第二次江戸修行期の龍馬に出した手紙。龍馬の体を心配する姉らしい文面。
姉千鶴は安田村の医師高松順蔵に嫁したが、少年だった龍馬はこの安田村に度々遊びに行っていたらしい。
姉の千鶴が弟龍馬を気遣う手紙。龍馬の長姉千鶴は安田村の郷士高松順蔵に嫁していた。この手紙は第二次江戸修行中の龍馬に千鶴が出したもので「先日送ったお守りは届いたか、口養生をせよ。灸は据えたか。今は自分で気を付けないといけないよ」などと母親のように心配している。父坂本八平を亡くした環境が書かせたと推測される。この手紙を斜光線で照らすと「さやがた」と呼ばれる幾何学文様が浮き出して見える。紙にエンボス加工が施されているのだ。坂本一族の裕福さがこの紙質から感じられる。「御覧の末は火中」と書いているが、大切に保存されて今に残る。この千鶴の子孫が現在の坂本家へと続いている。