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石造宝篋印塔

せきぞうほうきょういんとう

概要

石造宝篋印塔

せきぞうほうきょういんとう

考古資料 / 南北朝 / 江戸 / 九州 / 福岡県

福岡県

南北朝、江戸

【1号】全体的に作りや調整も丁寧であり、形態的なバランスもよい秀作。相輪は九輪上部の請花は単弁の連弁。宝珠を取り巻く火焔はバランスがよい。九輪下には背の高い馬耳状突起をもつ。笠は笠下に2段、笠上に4段を刻み、笠上に露盤がある。露盤中央に縦印刻線、両側に方形輪郭を細線陰刻により表現される。隅飾突起には蕨文様が施される。塔身は方形区画には5ミリの深さで片切り彫り風に掘りくぼめ、さらにその中に月輪を掘っている。基礎は2段。各面とも素文。丁寧なつくりで型式的に南北朝期のものである。
【2号】宝篋印塔が形骸化し、宝塔との折衷形の様相をもつ。相輪は六輪で請花、反花などは表現されていない。笠の段型は笠下1段、笠下5段を刻む。上方ほど段が低くなる。段の上にはやや高い露盤があるが線刻なし。軒口は端にいくにつれ大きく上方に反る。軒下の段型は非常に薄く、垂木に似た表現は宝塔との折衷形と言える。塔身は縦長で各面には表現はみられない。基礎は上段に1段の段型があるが素文。宝篋印塔が形骸化し、宝塔との折衷形の様相をもち、消滅期である17世紀に属する資料と考えられる。
いずれも石材は安山岩製。

【1号】全高192㎝、幅74㎝、【2号】全高124.5㎝

2基

福岡県遠賀郡水巻町古賀3丁目272

水巻町指定
指定年月日:20201225

水巻町

有形文化財(美術工芸品)

不明

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キーワード

/ 篋印 / 相輪 /

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