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滑石製宝塔形経筒

かっせきせいほうとうがたきょうづつ

概要

滑石製宝塔形経筒

かっせきせいほうとうがたきょうづつ

考古資料 / 奈良県

平安時代 12世紀

滑石製

総高39.7 筒身高25.4 筒身口径11.5 笠高6.5 笠径18.2 相輪高11.7 宝珠径5.0

1口

 筒身、笠、相輪(そうりん)の三部材により宝塔形(ほうとうがた)の経筒(きょうづつ)を組み上げる。筒身は中央にやや膨らみをもった円筒形で、内底を厚く彫り残す。笠は平面円形で、上面を六角屋根形に作り、勾配(こうばい)に緩やかな反りをもたせている。軒の上面には真反(しんぞり)もみられる。相輪は三段の突帯で表現し、頂部に大きな宝珠、下辺に扁平な伏鉢(ふくばち)を設けた一体作りとする。出土地不詳の品であるが、白乳色の滑石を用いた経筒のほとんどは北部九州で出土している。本品の類例は、福岡県宗像郡(むなかたぐん)稲元経塚(いなもときょうづか)の仁平4年銘(1154)の宝塔形経筒があり、筒身、笠、宝珠の三部材を組み合わせる点も共通している。 

古玩逍遥 服部和彦氏寄贈 仏教工芸. 奈良国立博物館, 2007, p.67, no.44.

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キーワード

/ / / 相輪

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