扇面合作(二見温泉にて) せんめんがっさく(ふたみおんせんにて)

権利者:高岡市立博物館蔵

大正 

賛:筏井竹の門,画:冨田渓仙
いかだいたけのかど,とみたけいせん
大正3年/1914年
紙本・墨画
縦16.8cm×横52.2cm
1
富山県高岡市古城1-5
3-01-01-39
高岡市蔵

近代高岡文芸の盟主で俳人・俳画家の筏井竹の門(1871~1925)と、福岡県博多出身の日本画家で、京都画壇で活躍した冨田溪仙(1879~1936)との合作扇面
本紙左部に竹の門の賛「二見温泉にて/蚊帳釣らぬ/涼しさ/瀬音/耳聾ゆる」があり、落款「竹の門」とある。右部に溪仙の画があり、カエル 2 匹が容器の側面をよじ登る様子が描かれる。画のすぐ上に、「溪 為河鹿楼主人」とあり、描かれているカエルは「カジカガエル」であろう

竹の門は自身の俳画の師・溪仙と交遊があり、『筏井竹の門覚書』(江沼半夏、1990)によると、大正 3 年(1914)7 月 15 日から 21 日まで溪仙ら 7 名と黒部峡谷から信州へ遊行している。その間の16 日夜に二見温泉(黒部峡谷内にある小温泉の一つ)に泊まっており、本資料はその折に描かれたものと考えられる

筏井竹の門は金沢市出身。加賀藩士・向田家に生まれる。本名は虎次郎。号は竹の門のほか、北雪・此君・四石・松杉窟などがある。明治 25 年(1892)高岡に転居。河東碧梧桐に師事し、日本派俳句会「越友会」の指導、俳誌『葦附』の刊行など越中俳壇に大きく貢献した。また渓仙、小川芋銭らと親しく往来して俳画にも打ち込み、多数の淡彩墨画を遺した。句集・歌集・遺墨集 4 種がある。高岡古城公園内に句碑もある(隣には息子で歌人の嘉一の歌碑が建つ)

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