裸婦

油彩画 

前田寛治 (1896-1930)
マエタ、カンジ
大正14年/1925
油彩・キャンバス・額・1面
112.5×145.5

前田寛治 裸婦 大正14年 油彩・キャンバス
ll0.5xl44.0
Kanji Maeta, Nude 1925

大正11年から3年間パリに留学していた間に大部分制作され、帰国後仕上げられたといわれる作品である。このフランス留学中、彼は専らレアリスムの研究に没頭したが、アングルからクールベ、マネを経てセザンヌへと遍歴したすえ得られた結論は、結局これを質感、量感、実在感の三要素として把えるという方法論の自覚にあった。この裸婦には、作者のそうした知性的な追求方法が、豊かな感覚に裏づけられて見事な成果を収めている。前田は鳥取県に生まれ、大正l0年東京美術学校を卒業した。フランスから帰国後は、帝展に出品して受賞を重ねるかたわら、新写実主義を標榜して前田写実研究所を開き、また1930年協会を結成してその支柱と目された。「二人の労働者」「棟梁の家族」など社会的主題の作品や、晩年にはフォーヴ風の作品も残している。

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