秋山真之旧蔵・旧日本海軍正装帽子
あきやまさねゆききゅうぞう・きゅうにほんかいぐんせいそうぼうし
概要
秋山真之旧蔵・旧日本海軍正装帽子
あきやまさねゆききゅうぞう・きゅうにほんかいぐんせいそうぼうし
明治~大正
衣類
長径:39.4㎝/短径:16.4㎝/高さ:15.6㎝
1点
愛媛県松山市上野町甲650
愛媛県生涯学習センター(愛媛人物博物館)所蔵
愛媛県生涯学習センター
秋山真之は、日露戦争の際には連合艦隊作戦参謀として参戦した旧日本海軍の軍人である。我が国の命運を決定する日本海海戦では、「天気晴朗なれども浪高し」の名文を打電し、意表をつく敵前逐次回頭(丁字戦法)により勝利に導いた。正岡子規は、旧制松山中学校時代の同級生である。
本資料は、秋山真之旧蔵の旧日本海軍正装帽子である。日本海軍は、イギリス海軍を模範としたため、イギリス海軍の正装帽子に酷似している。この帽子は、角が2箇所あるため「二角帽子(いわゆる仁丹帽)」と呼ばれ、18世紀後半から19世紀前半にかけて、ヨーロッパやアメリカの陸・海軍で主にかぶられた。ナポレオンが使用していたことで最も知られている。日本では主に海軍士官の正装の帽子として使用され、「山形帽」と呼ばれることが多かった。帽子の裏側の中央部には「阿起屋満」と刺繍が施され、すなわち所有者の名前「秋山」を示している。