熊野那智大社文書
くまのなちたいしゃもんじょ
概要
熊野那智大社文書は熊野夫須美神社所蔵になるいわゆる本社文書と、その社家実方院米良家及び尊勝院潮崎家に伝来し、明治以降大社に納められた文書の総称である。現存する文書の年号は応徳三年十一月十三日内侍尚侍藤原氏女田畠施入状を上限とし、江戸時代に至る各時代を含み、中には疑わしいものもあるが、その中心は鎌倉時代後期から室町時代に及ぶ御師【むし】関係文書である。これら先達職あるいは旦那に関する譲状、売券類は中世における御師、先達、旦那等の信仰組織を明らかにし、諸国における熊野信仰の歴史的発展過程を明らかにして、わが国文化史上に価値が高い。
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国指定文化財等データベース(文化庁)