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紅地雪持橘文様唐織小袖

べにじゆきもちたちばなもんようからおりこそで

概要

紅地雪持橘文様唐織小袖

べにじゆきもちたちばなもんようからおりこそで

工芸品 / 安土・桃山 / 近畿 / 京都府

京都府

桃山/1501-1600

袷仕立ての唐織小袖の作品である。表は経三枚綾の紅地に、白・紅・浅葱・縹・紺・紫・黄・萌黄・濃萌葱の絵緯で、雪持橘・花菱の折枝や雪輪などを表す。文様構成は、雪持橘・花菱・雪輪などを組み合わせて一単位としたものを一幅あたりに二〓間ずつ配置し、これを上下左右に反転させたパターンとする。裏は黄地平絹(後補)。

前丈144.0 裄61.0 前身幅31.0 後身幅48.5 袖幅22.0 袖丈52.5
袖口28.0 衽幅23.8 衽下り10.5 襟肩明15.5 襟幅15.0 襟下36.5(㎝)

1領

京都国立博物館 京都府京都市東山区茶屋町527

重文指定年月日:20020626
国宝指定年月日:
登録年月日:

独立行政法人国立文化財機構

国宝・重要文化財(美術品)

本小袖は、身幅に対し袖幅を狭くとった仕立てや、紅がちの色調、柔らかみのある絵緯など、総体に桃山時代の特色が豊かな唐織小袖である。中でも地・絵緯の色調や一幅あたり二〓間ずつ、上下では左右に反転させた文様構成が、重文・紅地菊枝桐亀甲文唐織小袖(林原美術館蔵、桃山時代)に近似する。
 本作品では大幅な仕立て直しは認められず、また胸の辺りで顕著に見られるように色調もより鮮やかに残る。保存状態良好な桃山時代唐織小袖の好例として価値が高い。

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