伊万里色絵花卉文輪花鉢(柿右衛門様式) いまりいろえかきもんりんかばち(かきえもんようしき)

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陶磁 

江戸時代/17世紀後半
磁器 色絵
口径24.4 高11.5
1口
重要文化財

伊万里焼は17世紀初頭から佐賀県有田町一帯で作られるようになった磁器の総称である。その名は製品の多くが近隣の伊万里港から出荷されたことに由来する。伊万里焼は江戸時代中期からオランダ東インド会社を通じてヨーロッパ等へ盛んに輸出され、マイセンをはじめヨーロッパの磁器焼成に大きな影響を与えた。本作は伊万里柿右衛門様式を代表する優品である。乳白色の素地を型を使って成型し、口縁部を五弁の輪花形とし、口縁に鉄銹釉を施して花形の美しいラインを強調する。鉢の内外には伸びやかで優雅な草花文が赤・黄・青・緑などの釉薬で描かれている。高台内には「N:3」「□」の刻銘があり、これは17-18世紀ヨーロッパ有数の中国・日本磁器コレクターであったザクセン選帝侯アウグスト強王(在位1697-1733)の旧蔵品であったことを示している。彼はドレスデンに「日本宮」を建設して収集した磁器を飾るだけでなく、技師ベトガーに命じて硬質磁器の開発を成功させ、マイセン磁器の礎を築いた。平成4(1992)年に重要文化財に指定され、平成11(1999)年に東京都の水野冨士子氏(広島県出身)から寄贈された。

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