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白萌黄段格子蔦模様厚板

しろもえぎだんこうしつたもようあついた

概要

白萌黄段格子蔦模様厚板

しろもえぎだんこうしつたもようあついた

染織 / 能楽 / 江戸 / 東京都

江戸後期・19世紀

丈149.0 裄73.0

1領

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 NS20

未指定

 白地に薄茶・黄色・萌黄で織り出した小格子と、濃萌黄地に金茶で生い茂る蔦の枝・葉を織り表し、段替わりとした色無の厚板である。
 蔦はブドウ科の落葉性つる植物で、秋には紅葉することから、別名を「地錦」・「つたもみじ」とも言う。和名の語源は「伝う」に由来するとされる。葉の反対側に巻きひげが伸び、枝分かれして先に吸盤があって他物に吸着して繁茂する。蔦は絡み付くというイメージがあるが、実際には吸着し、正に伝い這うのだが、この厚板では枝から蔓が巻き付き、絡む様が表される。これは葡萄の蔓の絡み付き方であり、蔦の生い茂り方としては正しくはなく、工人の誤認か、そもそも蔦ではなく葡萄を表しているか、どちらかであろう。

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キーワード

Shibuya / 渋谷 / 模様 / 織る

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