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朝夷奈切通

あさいなきりどおし

概要

朝夷奈切通

あさいなきりどおし

史跡 / 関東 / 神奈川県

神奈川県

鎌倉市十二所、横浜市金沢区

指定年月日:19690605
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

 朝夷奈切通は、鎌倉市の北東端部、横浜市との市境をまたいで所在する、鎌倉と東京湾側の外港、六浦(横浜市金沢区)とを結ぶ峠道である。鎌倉七口の一つとして昭和四十四年に史跡指定され、平成十五年に切通道の西側出入り口部付近の納骨堂跡が追加指定された。横浜市金沢区の現行地名は「朝比奈町」であるが、貞享二年(一六八五)刊行の地誌『新編鎌倉志』では「朝夷奈切通」と表記している。
 『吾妻鏡』によれば、仁治二年(一二四一)四月から執権北条泰時の監督のもとで開削工事が進められ、建長二年(一二五〇)六月には補修工事が行われた。既指定地は東西延長一キロメートル、南北幅約四〇メートルの範囲と納骨堂跡の平場で、周辺部にはやぐら群や切岸、削平地等の遺構が広がり、往時の景観をよくとどめている。
 平成十一~十二年度に神奈川県教育委員会、鎌倉市教育委員会が切通周辺部の詳細分布調査、遺構確認のための発掘調査を実施し、多数のやぐら群、切岸、削平地等の遺構を確認した。今回、旧地形をとどめ、遺構の確認された東西約一・四キロメートル、南北約一〇〇~一五〇メートルの範囲のうち、条件の整った鎌倉市域部分を追加指定し、保護の万全を図ろうとするものである。

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キーワード

/ 遺構 / / 調査

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